昨日、6月5日は高輪院での体外受精説明会。
昨日も天候に恵まれた中、体外受精などのART治療を検討している患者さまで満員となりました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
当院のARTについての説明を、理事長の京野よりさせていただきました。
少人数で行っていることもあり、来る方々のご興味に合わせて毎回内容を変更しています。
今回は、男性不妊に関する内容も増やして、ご説明をさせていただきました。
既に不妊治療をされている方のご参加がほとんどでしたが、
妊娠率などの話は意外と知られていないのが反応でもわかり、
今後も発信を続けていきたいと思います。
- 人工授精の累積妊娠率
- 体外受精の累積妊娠率
- そして、●●あたり妊娠率という言葉の危うさ
をお話した際には参加者の皆さまがメモを一斉に取る様子が非常に印象的でした。
質疑応答では多くの質問が飛び交い、活発な情報交換ができたのではないかと思います。
簡単にいただいた質問を紹介します。
①GV卵は廃棄するのか?
A:GV卵にも2通りあります。
1つは卵巣刺激を行った結果のGV卵である場合、実はその後培養をしても、妊娠出産につながる例はほとんどありません。
このGV卵については、当院では廃棄しています。
一方で、未成熟卵子の成熟体外培養(IVM)を行う場合のGV卵については、もともと未熟な卵を体外で成熟体外培養することを
目的としているので、これは廃棄しません。
②一個しか移植できないのか?
A:原則できません。反復して不成功となるような例の場合に、初めて検討可能となりますが、
やはり母体のリスク、胎児のリスクを考えると、基本的には推奨していません。
③取れる採卵数は予想に対して何%があたるものか?(女性)
A:概ね70%というところではないでしょうか。
残りの30%は予想よりも多く取れたり、少なくなったりします。
AMHや超音波でのモニター、ホルモン値での測定を細かくすることによって
より正確になるように努めています。
④着床障害の割合は?また着床障害に対して有効な検査は?( 男性)
A:一般的に言われるのは、妊娠成立しない場合、受精卵側の問題が70%、子宮内膜側の問題が30%といわれます。
当院では、子宮鏡検査を行い、子宮内の筋腫やポリープはないかという確認をさせていただいたり、
反復して不成功となるような場合においては、ERAなどの検査も実施しています。
7月は2日(日)に開催いたします。
現在満席となりますが、空きがでるようであれば、追加でのご案内をいたします。
にも開催いたしますので、追加のご案内をお待ちくださいませ。