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卵子提供について

最近、一段と注目されている卵子提供ですが、あくまでも日本では慎重な受け止め方をされている印象ですね。

日本にとってはある意味、不妊治療の最終手段のように語られるのが卵子提供です。

第三者から卵子の提供を受けることによって、卵子要因で不妊となっている方への治療として考えられています。

日本の考え方として「自分(やパートナー)の遺伝子を残したい」という気持ちが強いこともあり敬遠されますが、

アメリカやタイ、台湾などでは非常に盛んにおこなわれている卵子提供について解説していきます。

日本における卵子提供のあり方


日本での卵子提供のポジションは、

それが挙児を得る唯一の方法だと考えられる場合にのみ可能な治療法

という位置づけにあります。

 

具体的には、早発卵巣不全(POI)や病気などによって卵巣を摘出してしまっている、

すなわち「卵子がない」という状況の方と、

 

体外受精を何度も繰り返したが結果が出ない方、

5年、10年こうした悩みを持たれているような方が対象となっていることもあります。

 

そのため、現実に日本で行われるケースでは、45歳以上の方が多く高齢出産に伴うリスクがあります。

また、提供者は匿名ですが、日本においての多くの場合は姉妹や友人など身内の方からの提供のケースです。

 

卵子提供の有効性


卵子提供はどのように行うのか、あるいは、倫理的にどうなのかということの前に、

そもそも卵子提供の有効性について確認しておきたいと思います。

先に記載したように、卵子に要因のある不妊や原因不明性の不妊(おおくは年齢因子と推測されます)の方が対象となります。

参考:年齢による妊娠率の低下

2003年のアメリカのデータがわかりやすく記載されています。

青い線は年齢(横軸)が進むにつれて下降していきますが、

赤い線は波打ちながらも高い水準で維持されております。

この間の幅が「卵子の質」による影響であると考えられています。

卵子の質の低下、つまり年齢を要因とする不妊には有効な手段と考えられます。

 

通常、卵子は母体と同じように年齢を重ねるため、

母体年齢と妊娠可能年齢は同義で扱われてきますが、

卵子提供によって、母体年齢と妊娠可能年齢が別々に考えられるようになり、

つまり45歳以上の超高齢での出産が可能になっているというのが現実です。

 

日本における卵子提供の進め方


日本における卵子提供の進め方にはいくつかの方法がありますが、

同時にハードルも高いとされているのはなぜなのでしょうか。

ここでは進め方の方法について解説していきます。

 

JISARTの認定施設で治療を受ける

JISART(日本生殖補助医療標準化機関)とは、不妊治療を専門とするクリニックによって結成された団体で現在28の施設が登録されています。
不妊治療可能施設が600ある中で、わずか5%の施設で対応が可能という状態です。

JISARTの卵子提供ガイドラインの適応されれば、当院を含む「卵子提供実施施設」にて治療を受けることができます。

参照(外部サイト):精子・卵子の提供による非配偶者間体外受精

OD-NETでのマッチング

OD-NET(卵子提供登録支援団体)にレシピエント登録を行い、
ドナーとのマッチングが成立すれば治療を受けることができます。

参考(外部サイト):卵子提供登録支援団体 Oocyte Donation NETwork

国外で卵子提供を受ける

「JISARTのガイドラインでは適応にならない」などの理由があれば、
国外で治療を受けることも選択肢のひとつとして考えられます。

日本では、卵子提供をはじめとして高度生殖医療については、
政府や国が関与した形での明確なガイドラインや法律がありません。

現在の規定としては、日本産科婦人科学会の指針や見解のみであるという状態です。

 

具体的な進め方については別途紹介していきたいと思います。

Donation(寄付)という感覚が諸外国ではとても良いことだという宗教観もあるかと思いますが、

日本の倫理観では様々な議論があり、まだまだ肯定的な捉えられ方ではないかもしれません。

 

なので、年齢を重ねてしまっても卵子提供があるからというように、安易に受け止められることがないように、

まずは前提として正しい知識を身に着けてもらえたらと思います。

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