コラム

不妊鍼灸について

京野アートクリニック高輪では、統合医療を推進しています。

2017年3月にウィメンズ漢方の住吉先生をお招きして、漢方相談を開始いたしました。

 

そして2018年3月からは、アキュラ鍼灸院さまをはじめとしたJISRAM加盟の鍼灸師の方をお招きして、

不妊治療×鍼灸治療を開始しています。

外部参照:アキュラ鍼灸院

外部参照:一般社団法人 日本生殖医療標準化機関(JISRAM)

 

3月13日には、アキュラ鍼灸院の院長を務める徐大兼先生にお越しいただき、

ドクター、看護師や医療事務、培養士が参加して、勉強会を行いました。

簡単にその内容をレポートしたいと思います。

 

不妊と鍼灸って本当に効果があるのか?


多くの方の疑問がここからスタートしていくと思います。

そもそも不妊と鍼灸って効果があるのか?

もっと根本的なところで言えば、鍼灸って効果あるのか?というところまで考える方もいるかもしれません。

そうした疑問がある中、徐先生は明確にこれを否定します。

 

鍼灸治療自体は700年代から、日本で行われており、むしろ西洋医療よりも前からあるもの。

戦後一時的に活動が失われたが、その歴史は非常に古くからあることを改めて理解しました。

 

そして、鍼灸の基本的な効果については、こちらにもあるように

1、体の細部にわたって、血液等の流れを促進して、疲労の早期回復、各細胞への酸素や栄養分の供給をよくする

2、自律神経系の機能を調整して、内臓の働きを抑えたり、血圧を抑えたりする

3、免疫能力の活性化を図り、病気にかかりにくい体やけがに打ち勝っていく力をつくっていく

4、慢性や急性の痛みを取り除いたり、調和する。

5、筋肉の緊張を緩めて、肩こりの解消やリラクゼーション効果を得る

6、不定愁訴(冷え・肩こりなど様々な症状)が改善される

 

ということで知られており、厚生労働省のウェブサイトにも記載が一部あります。

参照:http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/about/index.html

 

特に不妊治療を行われている方にとって、身近なものでは、初めに記載のある

血流の流れの改善

は非常に重要でると考えられています。。

 

血流の流れの改善が治療環境を良いものにしていく


人間の体はいたるところに血管が張り巡らされ、そこを血液や栄養分が行き来することで活動しています。

ここの流れが滞れば、当然様々な「不足」が発生していきます。

 

鍼灸を実施した方が、

体が軽くなった気がする、

あたたまるような気がする、

というようなコメントをされるのは、この滞りがちな血流を改善しているからだと考えられます。

 

子宮内膜の厚みの改善で着床をサポートする

血流の改善により、最も向上が期待されるものの一つが子宮内膜の厚みと考えられています。

単純な厚みに加え、着床しやすい環境づくりにも影響を与えていると考えられているようです。

 

実際に、まだまだ症例数は少ないものの、徐々に子宮内膜の厚みの増減と鍼灸の実施は報告されてきていますし、

鍼灸の効果は、この血流改善だけでなく、自律神経の働きを抑えたり、リラクゼーション効果もあることは先に記載しましたが、

それによってよく眠れたり、リラックスした状態で日々を過ごすことによるポジティブな結果はいくつも報告されています。

 

 

健康な体作りが妊娠しやすい体作りにつながる

 

もちろん、妊娠しやすくするために通常であれば行わないようなこともありますが、

前提となるのは健康的な身体づくりがその基本になります。

そうした点では、冷えやコリの改善、慢性的な不調の改善によって、

健康的なコンディションを手に入れることは、遠回りであれ治療に影響を与えることは十分に考えられます。

実際に、鍼灸を行っている方々のデータで、胚盤胞到達率が向上したというデータは多く報告されています。

 

ですから、上述のようなこれからまさに胚盤胞移植をされるような方々はもちろんのこと、

採卵をしたことがあるけれど、成熟率が思うように上がらない方やPCOSの方、

何かしらの不調を自覚している方、すべての方々に鍼灸治療をお受けいただくことが可能です。

 

また、以下にはスタッフが鍼灸についての質問を徐先生にさせていただき、回答いただきましたので、

その一部を共有したいと思います。

 

Q:鍼灸は痛くないのか?

A:鍼灸に利用する鍼は非常に細いもので、痛みを感じるということはほとんどないと考えてください。

但し、例外として少し太めの鍼を使う場合はでてくることもあります。痛みを伴う鍼を(希ではありますが)使用することになる際は、その確認をしてから施術を行います。

 

Q:子宮内膜が非常に薄い方を改善していくのにはどれくらいかかると考えられるか?

A:抜本的な改善という意味では2周期くらいを一つの目安としています。特に、血流の悪さに起因する内膜の薄さに効果的です。 

 

Q:うまく卵が育たないという人はどれくらいの期間で改善されるか

A:おおよそ3周期程度は見てもらったほうが良いと考える。

※卵巣内に存在している卵子の元になる細胞が、3周期かけて、生殖ホルモンの分泌によって発育し、

卵子として成熟していくと考えられています。そのため、卵子の質を改善するには、3カ月かけて、じっくり血流の良い環境で育てることが必要なのです。

 

鍼灸治療と生殖医療は、まだまだ効果をエビデンスとして獲得するのはこれからと考えられますし、

妊娠は何か一つの要素で成立しているわけではないので、その点をご理解いただき、ご利用いただければと思います。

このほかにも様々な質問や意見交換がされましたが、今後続々と紹介していければと思います。

ご興味のございます方は、受付スタッフまでお声がけくださいませ。

妊活ノート編集部

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