基礎知識

携帯電話や電磁波と精子の関係

男性不妊の方から頂くご質問で、

すぐにでもやめたほうが良いことや変えたほうが良いことはないですか?

というものが多くあります。

様々なところで紹介していますが、まず喫煙はもってのほかです。

加えて、健康的な暮らし(食事・運動・睡眠)がベースになることはお話しています。

 

さらに、精巣は熱に弱いため、長風呂や長く座り続ける事(血流が悪くなるようなこと)は避けることなども紹介しています。

そして、意外と知られていないのが、携帯電話などの電磁波などの関係性についてです。

 

携帯電話を近くにおくと精子に悪影響を与える?!


実は世界全体という単位で見ても、年々精液の量が減少したり、質が低下したりということが報告されています。

原因がわからないものが多くあり、今後の解明のヒントになるのではないかと注目されている研究の1つです。

外部参照:Fertil Steril.2009 Oct; 92

この研究では、合計携帯電話を通話モードにした状態で、そこに暴露した精子とそうでない精子とで分けて、

精子運動率、生存率、活性酸素、精液の抗酸化能(TAC)、精子DNA損傷の評価したものです。

 

結果としては、無線電磁波群では、精子運動率・生存率が低下し、活性酸素が有意に増加したという結果がでました。

 

また、イギリスにて行われた研究においては、10の研究における横断的な解析(メタ解析)でも同様に、

運動率・生存率に低下がみられるということが報告されています。

 

必ずしも、携帯電話の使用→不妊ということではありませんが、

1つの可能性になり得る事、また、特に精子の所見が悪い方にとっては注意すべきことです。

 

また、いたるところで、電磁波と身体の影響については、報告がされていますが、

一定の見解を得るには至っていないものの、好影響ということは言われていません。

しかしながら、携帯電話やテレビや電子レンジなどの機器が当たり前のようにある現代では、

これをなしに生活を考えることの方が難しいことなので、一定のリスクを理解しながら、

男性不妊の疑いのある方であれば、前ポケットに携帯電話は入れない、などの対策が必要ではないでしょうか。

 

妊活ノート編集部

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