基礎知識

変化に適応するためのストレスについて

妊活や不妊治療の中で、ストレスが取り上げられることはよくあります。

 

ストレスが原因で不妊になる、と考える人もいます。

 

生物学的に考えると、必ずしもそうと証明はし難く、一方で影響がないとも言いきれません。

 

また、どれだけ平穏を保とうとしても、ストレスがまったくない生活を送るというのは、

極めて困難な話だと思います。

 

今回は、妊活も含めて、人が変化に適応するためのストレスという観点で解説したいと思います。

 

 

変化に適応するためのストレスについて


日常は変化の連続です。

そうした変化に適応しながら生活しているわけですが、

その変化の種類によって、受けるストレスは異なるというもので、

1967年にアメリカの社会生理学者のホームズとレイがまとめたものが以下になります。

 

配偶者の死・・・・・ 100
離婚・・・・・・ 73
夫婦別居生活・・・・・ 65
拘留・・・・・ 63
肉親の死・・・・・ 63
自分のけがや病気・・・・・ 53
結婚・・・・・ 50
解雇・・・・・・ 47
婚姻上の和解調停・・・・・・ 45
退職・・・・・・ 45

家族の病気・・・・・ 44
妊娠・・・・・ 40
性的障害・・・・・ 39
新たな家族成員の増加・・・・・ 39
職業上の再適応・・・・・ 39
経済状態の変化・・・・・ 38
親友の死・・・・・ 37
転職・・・・・ 36
配偶者との口論の回数の変化・・・・・ 35
約1万ドル以上の借金・・・・・ 31

担保、貸付金の損失・・・・・ 30
仕事上の責任の変化・・・・・ 29
息子や娘が家を離れる・・・・・ 29
姻戚とのトラブル・・・・・ 29
個人的な輝かしい成功・・・・・ 28
妻の就職や離職・・・・・ 26
就学・卒業・退学・・・・・ 26
生活条件の変化・・・・・ 25
個人的な習慣の変更・・・・・ 24
上司とのトラブル・・・・・ 23

仕事時間や仕事条件の変化・・・・・ 20
住居の変更・・・・・ 20
学校をかわる・・・・・ 20
気晴らしの変化・・・・・ 19
教会活動の変化・・・・・ 19
社会活動の変化・・・・・ 18
約1万ドル以下の借金・・・・・ 17
睡眠習慣の変化・・・・・ 16
親戚づき合いの回数の変化・・・・・ 15
食習慣の変化・・・・・ 15

休暇・・・・・ 13
クリスマス・・・・・ 12
ささいな違法行為・・・・・ 11

*(精神科医 Thomas Holmes and Richard Rahe by「Holmes and Rahe stress scale」)

 

この数値が高いほどかかるストレスは大きいというものですが、

妊活や不妊治療に関係するものも少なくないのが実情です。

 

例えば、

検査をしたら自身に不妊要因がわかった場合、

生活習慣を変えようと意識すること、

妊活を通じて夫婦間の認識が合わず、口論が増えてしまう

などもストレスになりますし、

とても極端な表現をすれば、治療がうまくいき、妊娠してご卒業されていく、

ここにもストレスは存在しています。

 

これだけ多くのストレスを無視するほうが難しいかもしれません。

 

パートナーやご家族と助け合いながら、時には私たちのような医療者もうまく「使い」ながら、

こうしたストレスと付き合っていくのが、ある意味最も現実的で賢い進め方なのかもしれませんね。

 

 

妊活ノート編集部

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