妊活セミナーレポート

妊活イベント2017 レポート Vol.4

2017年5月28日に開催された妊活イベント2017

「二人で支えあう、仕事も頑張る、私達らしく、妊活」

ついにレポートもVol.4まできました。

今回はメインセミナーで行われた「最新の不妊治療最前線」についてレポートします。

 

不妊治療最前線


当院の理事長である京野が登壇し、最新の不妊治療についてお話をさせていただきました。

日本ではまだパイロットスタディ(テスト)として行っている着床前スクリーニングの世界の趨勢や、

当院でも導入しているERA(子宮内膜受容能力検査)についてもお話をいたしました。

 

着床前スクリーニングについては、ウェブなどではとても万能な検査であるかのように伝わることも少なくありません。

海外の論文によれば、着床前スクリーニングを行うことで母体の年齢が上昇しても流産率の上昇がみられなくなることは比較的よく知られています。

(*SART, ** Harton et al. (2013) Fertil Steril, and unpublished data)

 

しかしながら、同時に意識しなければいけないのは、

母体年齢が上昇することで、正常な胚盤胞が得られない周期も増えること

は意外と知られていません。

 

そのため、いかに優秀な技術といっても、現在の不妊治療では卵子や精子の若返りはできないということ。

技術の前に、「治療をしようと思ったその時が、一番卵子も精子も若い、つまり妊娠適齢期は今なのです」

と熱っぽく語るのが非常に印象的でした。

 

妊孕性温存 


当院では、卵子凍結に胚凍結、そして卵巣凍結も実施しています。

他に先駆けるように、2000年から研究を重ねており、まさに京野のライフワークといえる内容です。

技術的なものの紹介を行うのかなと思っていた矢先、思惑と異なる紹介が始まりました。

 

検診のすすめ

部位別の若年性のがん罹患の推移を示しながら、

子宮頸がんと乳がんがいかに多いかということに始まり、

子宮頸がん、乳がんの検診率が世界と比べてダントツに低いことを示しました。

 

「検診の遅れは、症状の悪化を招き、がんの先生や私達のところに来るときには、

子宮をすべて摘出することにならないという方もこれまで何人かいた」

 

つづけて、

 

「自分事のように思えないかもしれませんが、ぜひ不妊治療を始めようと思っている人がいるなら

こうした検診も同時に受けてほしいのです」

 

妊孕性温存と不妊治療を行い続けてきた京野らしいコメントで締めくくり、

会場からは大きな拍手がおくられました。

 

そして質疑応答へ


NPO法人Fineの松本さんとの対談という形での質疑応答では様々なものが挙げられましたが

アンケートでも「安心できた」というコメントを多くいただいた質問について紹介したいと思います。

 

「年齢的には40を超え、高齢になり、治療成績も悪くなるのはよくわかりました。希望はないのでしょうか」

 

という質問が出たのです。

 

それに対して京野からは

「確かに、35歳以上の方からすれば、卵子が老化するだとか、流産率が上がるだとか、たくさん失礼なことも言ってきました。

ただ、一つ思うのが、不妊治療に限らず、その年齢の数だけたくさんのいいことや試練などを超えてきているということ。

不妊治療の先の妊娠や出産、そして育児はもっともっと多くの困難があると思いますが、

人生経験が豊富な人のもとに生まれてくる子供はそれはきっと幸せなことだと思います。」

と回答しました。

 

 

正しい知識を楽しく学び、夫婦そろって妊活してほしいという私達の想いが、

少しでも多くの方に届いていればいいなぁと願うばかりです。

 

妊活イベント2017 レポートはこれにて終了となります。

ご参加いただいた皆様とサポートいただいた業者の皆さま、

ご講演いただいた皆様に心から御礼申し上げます。

本当にありがとうございました!!

妊活ノート編集部

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