妊活中の検査で
「子宮筋腫がありますね」と言われる方はとても多いです。
そして多くの場合、
「妊娠には影響ないので様子を見ましょう」 と説明されます。
もちろんそれが正しいケースも多いのですが、
大切なのは 自分の筋腫が“どのタイプ”なのかを知っておくことです。
目次
子宮筋腫は場所で3タイプに分かれる

① 粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ)
子宮内膜のすぐ下にできるタイプ。
- 子宮内膜を変形させる
- 着床不全の原因になりうる
- 流産率を上げる可能性がある
👉 妊娠を希望している場合は手術を検討することが多いタイプです。
多くの粘膜下筋腫は子宮鏡で切除可能であり、比較的低侵襲で行えます。
② 筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ)
子宮の壁の中にできるタイプ。
- 内膜を変形していなければ
- 症状(過多月経・貧血など)がなければ
👉 基本的には手術不要なことが多いです。
ただし、
- 内膜に近く変形が疑われる場合
- 何度も着床不成功を繰り返している場合
は手術を行うこともあります。
③ 漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)
子宮の外側に向かってできるタイプ。
👉 妊娠への直接的な影響はほぼありません。
ただし例外があります。
- 10cmを超える大きな筋腫
→ 妊娠中に痛み(変性痛)を起こしやすい - 茎の細い“ぶらぶら型”筋腫(有茎性)
→ 捻転(ねじれる)リスクがある
こういったケースでは手術を検討することもあります。
手術のデメリットも理解しておく
筋腫の手術はこぶそのものをくり抜くことになるので子宮自体に傷ができてしまいます。
- 頻度は低いものの妊娠・分娩時の子宮破裂リスクが上昇
- 術後は 3~6か月程度の子宮を休ませる期間 が必要
- 分娩時には帝王切開が必要
という側面もあります。
「取れば安心」ではなく、
メリットとデメリットのバランス が重要です。
時間を無駄にしないための作戦
特に年齢が気になる方では、
🟢 手術前
🟢 手術後の子宮お休み期間中
に 採卵だけ先に行っておく という戦略があります。
そして
子宮の回復を待ってから胚移植を行う。
これにより
“子宮を休ませている間に卵子の加齢が進む”という時間ロスを防ぐことができます。
まとめ
✔ 筋腫は「ある・ない」よりも「どこにあるか」が重要
✔ 粘膜下は妊娠に影響しやすい
✔ 筋層内・漿膜下は多くの場合様子見
✔ 大きさや形状によっては例外あり
✔ 手術にはリスクと待機期間がある
✔ 採卵を先行するという時間戦略もある
妊活中に筋腫を指摘されたら、
「大丈夫ですよ」と言われても
“自分はどのタイプですか?”と必ず確認してみてください。